アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

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決してかなわぬ想いならばいっそ貴方になってしまいたい : 『囚獄のヴァニタス 1』 秋月壱葉 (講談社)

記事のタイトルは、1990年に発売されたGO-BANG'S(ゴーバンズ)の『グレイテスト ビーナス』に収録された「荒野のエピローグ」のテーマです。このアルバムの曲はどれも変わっていて好きでしたが、特にこの「荒野のエピローグ」は今でも大好き。

「たくさん本を読む」という虚しさ

私が通っていた幼稚園の保母さんからうかがったのですが、私は字が読めない頃から本棚の前で本を広げていたそうです。他の子どもたちが人形遊びやままごとをしている中で、ひとりじっと本を眺めていた――と聞いて、何て協調性のない人間なのかと思ったりもし…

『8時間睡眠のウソ。』 川端裕人・三島和夫 (日経BP社)

女性誌などでは夜10時から深夜の2時までを「ゴールデンタイム」や「シンデレラタイム」と呼んで、この時間帯に眠るのが美容にいいと言うことがありますが、これは完全な間違いです。そんなことはまったくありません。

浅田次郎 『パリわずらい 江戸わずらい』 (小学館)

浅田先生はいくつか特技をお持ちだそうで、

浅田次郎 『天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト』

大大大好きな「天切り松」シリーズの最新作!

何か描くとき創るとき 頭ではなく 人の持つ手が考える

原稿をやっている最中、どう書けばいいか分からないとき、手があやとりをやっているような動きをしているときがあります。

一読しただけでテンションが上がる容姿の優れた男性をいかに描写するか

私好みの美男子を出したくて小説を書いているようなものですが、まさか「イケメン」と形容するわけにはいかず、どんなふうに書いたら説得力があるか勉強しよう、というのが今日のテーマです。手元にある小説から選んだのですが、たまたま全員男性作家でした…

気持が落ち着かないときに読むと心が静まる詩3選

生きて愛するために (中公文庫) 作者: 辻邦生 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 1999/10 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (5件) を見る あなたは 今も貞淑な静寂の花嫁静かさと 緩やかな「時」の歩みに育てられた子供わたしたちの…

寒い寒い冬の朝目覚まし時計に起されて 『すみだ川・新橋夜話』永井荷風

今後1週間、全国で冷え込み=日本海側は雪増える―気象庁 (時事通信) - Yahoo!ニュース ワタシ自転車通勤なんですが……。しかも片道45分よ。 寒い寒い冬の朝目覚まし時計に起されて慌忙しく洋服を着る辛さ。雨の降る堀端に電車を待つ儚さ。乗ってからは雑踏…

レトルトご飯で学ぶ「あなたと私はどこがどう違うのか」

正月を三日も過ぎると、そろそろ普通のご飯が食べたくなります。「今日の夕飯はカレーだ」と、勢いこんでカレーマルシェ(大好き)を買ってきたものの、食べる直前になってご飯を炊いていないことに気づきました。毎日、現実がギャグマンガのようです。

読んでいると素直に言うことを聞きたくなる『脳と気持ちの整理術』

目の前に難しい問題があって、不安になっているとき、どうやって前向きさを取り戻していけばいいか。やらなければいけないことがありすぎるとき、思考をどう整理すればいいか。良いアイデアが出ないとき、欠けているものは何か。自分を理性的にコントロール…

作家・辻邦生さんの山荘公開へ 「軽井沢高原文庫」が受贈

辻邦生先生の「ヘンキーノス」が来年から一般公開されるそうです。 http://www.karuizawa.co.jp/newspaper/news/ これは是非行ってみたい!

「やりたい、やりたいと言いながらやらない」 『大峯千日回峰行』塩沼亮潤・板橋興宗(春秋社)

今週は外で朝食を食べる機会が二回もありました。滅多にないので、ちょっと浮き浮きしますね、懐は痛いけど。 ほかほかのパンを食べながら隣近所を見回すと、パソコンを広げたノマドワーカーさんが何人かいらっしゃいました。ワタシは怠け者なので、自分で自…

薄っ平い人間 『names』(two minute warning)

『names』(two minute warning) 「きみは本で出来ていたんだね どおりで薄っ平いと思った」『竜の雨降る探偵社』のカバーを描いてくださった森美夏さんが、『names』という冊子にマンガを描かれています。上記はその中に出てくる台詞のひとつ。私は読書が…

冬の読書の必需品

本を読みたいけど太陽の光も享受したいので、ベランダに机を寄せて読書をします。しかし今の季節、日射しはかなりまぶしい。そんなわけでサングラスは必須です。それから最近、外出時には耳栓を持ち歩くようになりました。いつでもどこでも集中できるタイプ…

『くーねるまるた③』高尾じんぐ(小学館)・『どーにゃつ③』コザキユースケ(スクウェア・エニックス)

小説はもちろん好きですが、マンガも大好きです。マンガといえば、二十代の中頃、お昼休みに職場で『ワンピース』を読んでいたところ、同僚の先輩に、「あら、ワンピース?うちの息子(小学生)が好きなのよ~」と言われて、大人になったらマンガってあんま…

プロフィール

デビューした時から「仕事や勉強の後にほっとした気持で読むことができる小説」を目指してきました。 読者に「優しくて暖かな雰囲 気」「心地よい哀しみと快い切なさ」「読後感の良さ」を提供したいと思っています。 好きな作家は辻邦生・平岩弓枝・浅田次郎…

「人間国宝になって損した」『職人衆昔ばなし』斎藤隆介(文藝春秋)

明治生まれの職人というと、頑固で名人気質で凡人とはかけ離れているというイメージがありますが、『職人衆昔ばなし』の中でも一際異彩を放っているのが蒔絵の人間国宝・高野松山さん。旧藩侯細川侯邸に居候三十年。三十年も住んだらもはや居候ではないよう…