アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

読んでいると素直に言うことを聞きたくなる『脳と気持ちの整理術』

目の前に難しい問題があって、不安になっているとき、どうやって前向きさを取り戻していけばいいか。やらなければいけないことがありすぎるとき、思考をどう整理すればいいか。良いアイデアが出ないとき、欠けているものは何か。自分を理性的にコントロールするために、何が大切か。


『脳と気持ちの整理術』築山節(日本放送出版協会)はじめに P3

この「はじめに」を見ただだけで読む気になりませんか。
しかしこの本の特筆すべき点は、内容以上に築山先生の語り口です。
とにかく優しい。
「駄目になるよ、間に合わないよ」と脅すでなく、「ガンガン行こうぜ」と鼓舞するでなく、ひたすらに穏やかなのです。

私が専門医として日々実感しているのは、脳はやる気を失いやすいものだし、見聞きした情報を忘れやすいものだし、思考を混乱させやすいものだということです。


『脳と気持ちの整理術』築山節(日本放送出版協会)はじめに P5

こんなふうに書かれていると、「脳って凄いよ」と言われるよりほっとします。 

それから、築山先生は取材を受ける機会が多いそうですが、答えにくい質問をされることもあるらしく、

たとえば、次のような補足をつけて質問していただけると、答えやすいと感じます。


『脳と気持ちの整理術』築山節(日本放送出版協会)5考えるほど、問題が複雑化してしまうとき P163

で、具体的に説明なさった後、

あらかじめ書いておきますが、ここで言いたいのは、そういう取材をするインタビュアーの方々が悪いということではありません(私が未熟なせいも多分にあると思います)。アイデアを考えるときにも、同じことが言えるのではないか、ということです。


『脳と気持ちの整理術』築山節(日本放送出版協会)5考えるほど、問題が複雑化してしまうとき P164

このフォローっぷり!
ずっとこんな調子で書かれているので、先生優しいし良い方だし、書かれてある通りにしないと先生に悪いなー……と思えてくる。
もちろんお人柄だとは思いますが、文章の力って凄いと、改めて思います。

脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)

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