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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

読み書きばかりしてずっと下を向いている人の頭に血をめぐらせる方法

ここ数日は天気が良くて、お昼休みは外で本を読んでいます。
小説の中では絶えずチャンバラが繰り広げられて血しぶきが飛んでいますが、読んでいる私の外部環境はすこぶる快適です。

別棟の二階にその名医はいた。(中略)わたしの手首をじいっと押えて脈をとり、
「頭に血がめぐっていない感じだ」
という。(中略)
「頭痛と耳鳴りもあるでしょう」。はい。
「どんな仕事です?」。書いたり、読んだり。
「それで分かった。ずっと下を向いているので骨が変形して血が頭にいかないんだな」。
どうしたらいいんですか。
「凧をあげなさい」

『女三人のシベリア鉄道』森まゆみ(集英社)

空の写真を撮りながら、この一節を思い出しました。
凧もあげる場所もないけれど、私の頭にも血がめぐるように、ときどき空を見上げようと思います。

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今週の一枚「冬の空」

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