アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

浅田次郎 『天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト』

f:id:anemone_feb:20140301224523j:plain

大大大好きな「天切り松」シリーズの最新作!

 
「9年ぶりの最新刊」とのことですが、はて、そんなに経ちましたか。
ワタシは粘着質のしつっこい性格なので、好きな本は繰り返し繰り返し読んでいるせいか、そんなに時間が過ぎたような気がしませんでした。
待てとおっしゃるならば、ワタシの寿命が尽きるまでお待ちしますとも!

魅力的なキャラクターばかり出てくるこのシリーズですが、私が一番好きなのは本多常次郎、「書生常」という二つ名をもつ天才詐欺師です。
百面相と呼ばれるほどの変装の名人で、大秀才。
マギー司郎師匠が「頭のいい女の人って綺麗に見えるんだよネー」とおっしゃっていましたが、私も頭のいい男性が大好きです。
(スポーツマンはあんまり興味がない)
常次郎の変装がどれほど凄いかは、第三巻の「共犯者」を是非読んでみてください。びっくりするので。

普段は東京帝国大学法学部教授の姿で、帝国ホテルにお住まいになっていらっしゃいますが、

「売られた喧嘩は買ってやる」

 とか、

すると常兄ィは、青いソフトの庇をつまんでへへへっと笑い、こいつァご無礼をいたしやした、あっしァ目細の安吉が身内、人呼んで百面相の書生常てえ、ケチな野郎でござんす。名乗ったからにァ無礼もへちまもあるめえ、文句はござんすめえの。

 とか、
啖呵を切ったりするので余計に格好良くて、ああ、書き写しているだけで浮き浮きしてくるー!
ストーリーは勿論面白いのですが、キャラクターも素敵で、これが小説ってものなんだろうなあと、いつもいつも思います。

天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト

天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト

 

 

広告を非表示にする