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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

浅田次郎 『パリわずらい 江戸わずらい』 (小学館)

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浅田先生はいくつか特技をお持ちだそうで、

 

看板の面相から飲み屋のよしあしを判断するとか、温泉に浸ったとたん湯の成分を理解するとか、通勤電車の中で次の駅で降りそうなやつを推理するとか

 

『パリわずらい 江戸わずらい』「ドリーム・メーカー」

 「誰にありがたがられるわけでもなく、金にもならぬ」と書いていらっしゃいますが、「看板の面相から飲み屋のよしあしを判断する」という特技はワタシも是非欲しい!
ワタシは大抵、大きく外すので、最近はもう諦めて、チェーン店ばかり入ってしまいます。
料理の腕はプロ級、トンコツラーメンを食べたいと思い立ったらすぐさま飛行機に乗って福岡まで行っちゃうような職場の先輩は、やはり美味しいお店を見つけ出すのがとてもお上手で、

「店の裏手に回って、換気扇から流れてくる匂いが美味そうだったら、良い店」

という判断基準を教えてくださったのですが、当時は「そんな馬鹿な」と思ったものの、やはりそれは正しい。
このブログでも何度も書いているのですが、最終的には五感で判断するしかないと思うからです。
暑いとか寒いとか、変な匂いがするけどまだ食べられるとか、風邪ひきそうだから気をつけようとか、こいつ絶対嘘ついてるとか、勘といってはいい加減に聞こえるかもしれませんが、つまりは痛い目に遭い続けて重ねた経験による判断です。
知識を詰めこんだ頭は、ときどき大きく私を裏切るときがある。
頼りなく感じるときもありますが、自分の感覚というものを大切にしたいと思っています。

パリわずらい江戸わずらい

パリわずらい江戸わずらい

 
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