アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

鍵穴の形

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図書館の貸し出しカウンターに並んでいたところ、私の前に10歳くらいの女の子が立っていたのですが、彼女が抱えていた本のタイトルを一目見て、思わず笑いそうになりました。

 
私がかつて読んだ、そして今も変わらず好きなジャンルや作家の本ばかりだったので。

 

私と彼女は親子ほども年が違います。
生まれた場所も違うし、育った環境も違う。
もちろん血のつながりはない。
であるのに、何だってこう、好みが重なっているのか。

 

好みというのは、私は鍵穴のようなものだと考えています。
そこに何かがぴたりと嵌まったとき扉が開いて、面白さや喜びや嬉しさが飛び出してくるのだと思うのです。
たぶん、私と彼女の鍵穴は似たような形をしているんでしょう。
きっと話が合うだろうなあと思いながら、帰っていく小さな背中を見送りました。

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