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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

本を何冊持っていますか

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かくいう私はあまり本を持っていなくて、85センチ幅の書棚11段に収まるくらいしかありません。
そして結構あっさりと本を手放します。

 
でも世の中には、荒俣宏先生とか鹿島茂先生のような方がいて、そういう本好きな方々のエピソードは見聞きするだけで腰を抜かしそうになりますが、先日、とある本を読んでいたら、

蔵書を本棚にならべると、背の厚さでいずれも三〇〇メートル台をクリアしており、大野氏のごときは、一〇〇〇メートルを超えている。


『虫と人と本と』「当世古書事情」小西正泰(創森社)

三〇〇メートルって……三十三間堂を一往復と半分くらいかしら。
そして一〇〇〇メートルにいたっては想像がつきません。

そして、いつのまにやら虫そのものよりも、むしろ虫にまつわる本に心ひかれている非正統派である。つまり「虫の本の虫」とでもいえようか。
実はそういう“異端の徒”が私のまわりには何人かいる。いずれも、こと虫の本にかけては、おぞましいくらいうるさい。


『虫と人と本と』「虫友書敵」小西正泰(創森社)

「おぞましい」!
おぞましいうるささってどんなだろうなあ……。

 

きっといろいろ困ったこともあるでしょうが、凄く凄く好きでたまらない物がある人は本当に幸せだと思います。
無い人は無いものだし、実際には好きだと思いこもうとしただけ、ということもあるので。
社会と折り合いをつけながら、この世は夢、好きな物のある世界こそが現実と信じて生きることができるなら最高です。

「大好きなもの」「死をもおそれさせずに憧れてゆく甘美な愛の対象」を持つこと――それだけが人間を救いだす。


『モンマルトル日記』辻邦生(集英社)

 

虫と人と本と

虫と人と本と

 
モンマルトル日記 (1974年)

モンマルトル日記 (1974年)

 

 

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