アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

「この世すべてに等しき不幸を!」 : 『戦国BASARA』第11話「審判」

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(ネタバレあり)

 

20日に放映された『戦国BASARA』で大谷吉継(刑部)が斃れました。

 

ワタシ「ワタシの大谷様があああああ!」
オコジョ(夫)「テレビは静かに観てください」

 

「我はこの世が憎い。人は嘘をつき、騙し、嘲笑う。我はそれをよく見てきた」とおっしゃる大谷様は、それならば「等しき不幸を持てばよい」という結論に達したようです。


不公平は良くない。
しかし「皆が幸せ」は無理なので、全員が不幸になればよいというお考えなのでしょう。

 

それはいいのです。
ワタシもその考えは分かります。
分かるんだけれども、大谷様はそれを徹底することがおできにならなかった。

 

今回、大谷様が戦った相手は伊達政宗の片腕・片倉小十郎、策士です。
呪術なのか手品なのか、よく分からぬ技(ビジュアル的にはバスケットボール大の球を高速で投げつけてくる)を使って攻撃してくる大谷様の動揺を誘います。

 

大谷「この世すべてに等しき不幸を!」
片倉「俺にもか?」

 

問いかけながら、片倉が大谷様に突っこんでいきます。


大谷「ぬしもよ!」
片倉「てめえもか?」
大谷「我もよ!」
片倉「政宗様も?」
大谷「独眼竜にも!」
片倉「石田にも?」

 

石田とは石田三成のことです。

皆が不幸なら三成も不幸でなければならず、当然「そうだ」と言って然るべきなのに、それだけはどうしても言えず、思考も攻撃も完全に止まってしまった大谷様は、片倉にざっくり斬られてしまいました。

 

大谷「三成には、これ以上の不幸は、与えさせはせぬ」

 

親でもなく、子でもなく、兄弟でもなく、恋人でもなく、配偶者でもなく、大家でもなければ金を借りた相手でもないというのに、この誠実さ。
しかも大谷様は友情アピールをなさる方ではないので、三成にはさほど伝わっていないような気がしてならぬのです。
キーボードを打ちながら涙が止まりません。

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