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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

『美の巨人たち』 菱田春草「黒き猫」 (テレビ東京)

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どちら様も子どもの頃に、教科書か資料集で見ているはずの「黒き猫」ですが、私が最初に見たときの感想は、「いい名前だなあ」でした。

 
菱田春草(ひしだ・しゅんそう)」


何と美しい名前なのか。
絵も素敵だと思うけれど、それ以上にタイトル、そして名前が気になります。

 

菱田春草はこの「黒き猫」をたった五日間で描き上げたそうです。
「これだから天才は」と一瞬思ったのですが、自分の持てる力を短時間に集中し尽くすためには、それ以前に何十年もの積み重ねが必要なわけで、その五日間の燃焼の激しさを思うと息苦しささえ感じます。


再現ドラマで、菱田春草の息子さんが「お父さんには時間がないんだ」と言う場面があります。
この場合は文展の締切まで時間がないという意味なのですが、翌年に亡くなることを思うと、どきりとさせられました。

 

現在、「東京国立近代美術館」で菱田春草展が開催されています。
「黒き猫」の展示は10/15から11/3まで。

 

KIRIN~美の巨人たち~