アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

「疲れ果ててしまい、原稿を書き継ぐ力がなくなる」: 『黄金の時刻の滴り』辻邦生(講談社)

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ただ時おり、花屋の仕事も結構忙しいものですから、屋根裏部屋に戻ると、疲れ果ててしまい、原稿を書き継ぐ力がなくなることがありました。そんなときは心の中の映像のほうも、夏の日の河原のように干上がってしまい、辛うじて細い水すじが流れているという有様でした。


『黄金の時刻の滴り』「花々の流れる河」辻邦生講談社

 そんなのしょっちゅうだよ!

 
しかしながら、それでは原稿が完成しないので、干上がった河原に水を流すべく、様々な対策を講じています。

◎ほとんどの場合が疲れているだけなので、とにかく早く寝る。40歳を過ぎたら、疲れる前に休むべき。
◎心配事がある場合は、「気にしない」などという高度な技術を使えないので、他のすべて投げ捨てて解決すべく尽力する。
◎「そもそもどうして書いているんだっけ」と思ったら、辻邦生先生の本を読み直す。

 などですが、最近、私にしては珍しい方法が加わりました。


Billy Joel - Piano Man - YouTube

ビリー・ジョエルの『Piano Man』です。
私は音楽にあまり興味がないので、普段はさほど影響を受けないのですが、この曲の「疲れたなあ」「寂しいなあ」というメロディーを聴いていると、不思議と心に水がじわじわと満ちてくるような気がします。


Billy Joel - The River of Dreams - YouTube

同じくビリー・ジョエルの『The River Of Dreams』もお薦めですが、河に水を流すという意味ではいささかできすぎか。

黄金の時刻(とき)の滴り

黄金の時刻(とき)の滴り

 

 

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