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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

まちがった読書法 : 『ゲーテとの対話(中)』エッカーマン(岩波書店)

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今回の新刊『怪盗の伴走者』では、QRコードから掌編を読むことができます。
是非、アクセスしてください。
この掌編はトリビアと帝都探偵絵図のエピソードという構成になっているのですが、トリビアには『ゲーテとの対話』から一文を引用しました。

 ゲーテは物凄く立派な人というイメージがありますが、『ゲーテとの対話』を読んでいると、本当に愉快な人だなと思います。
名前は知ってるけど、何した人だっけという方には、池内紀さんの『ゲーテさんこんばんは』 がお薦めです。

「けれども、お前たち女連中は、いつも依怙贔屓ばかりしているから、けしからんよ。お前たちはふだん本を読むと、きまってそこに心の糧を見つけようとするし、愛せそうな主人公を見つけようとする!しかし、それは、まちがった読書法だな。あの人物が好きだとかこの性格が気に入ったなどということが問題なのではなく、その書物が気に入ったかどうかが、大切なのさ。」
「なんといってもあたくしたち女というものは、そういうものなのですわ、お父さま」
(中略)
「かわいいお前たちのことだから、好きなようにさせるほかないなあ」とゲーテはこたえた。

いいんですか、好きにして。
ワタシもキャラクターには過剰な思い入れを持って小説を読むので、ゲーテに「仕方ないなあ」と言ってもらえたら、それはそれで有り難いのですが。

 

ゲーテとの対話 中 (岩波文庫 赤 409-2)

ゲーテとの対話 中 (岩波文庫 赤 409-2)

 
ゲーテさんこんばんは (集英社文庫)

ゲーテさんこんばんは (集英社文庫)

 
怪盗の伴走者 (ミステリ・フロンティア)

怪盗の伴走者 (ミステリ・フロンティア)

 

 

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