アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

菩薩のような手になりたい : 『雀の手帖』幸田文(新潮社)

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これまで見た中で、記憶に残っている美しい手の持ち主は、ピアノをやっていた高校生の男の子、家事をしたことがないと言っていた知人の女性、そしてオコジョさん(夫)です。

 
前述の二人はまさに大理石か陶器かというような手でした。
一方、オコジョさんの手は一見普通に見えますが、たとえばワイングラスなんかを持つと絵のように決まる不思議な手です。

女はいくつになっても、顔の出来具合について愚痴を言うむきがめずらしくないが、手も顔のつぎに文句の多い部分かとおもう。

たしかに、月光菩薩のような美しい手ならいいにきまっている。

 

『雀の手帖』「手」幸田文(新潮社)

六十すぎまで働きぬいた老婆があって、「どんな探偵さんが出て来ても、もし私の肱からさきが切りおとされていたら、男と踏むでしょうよ」

まるで鬼の手だが、手が鬼だったおかげで、亭主や子供には力のかぎり尽せて、気持はわれながらすっきりしている、とも言う。大きく頑固でほんとに男みたいな手が、おはぎなどを、見ている前で綺麗につくる。ほろりとするのである。


『雀の手帖』「手」幸田文(新潮社)

綺麗な手もいいですが、働き者の手もいいものです。

自然から引き出され、人の手で高められたその在りように胸が震えた。歩く道は違っても――恵は思った。いつか自分もこの高みまで辿り着けるだろうか。いつかこの手に神を宿らせることができるだろうか。


『世界記憶コンクール』「黄金の日々」三木笙子(東京創元社

そして美しいものを創ることができる手ならもっといい。


が、理想は理想として掲げるとしても、四十年使い続けた手はかなりよれよれになっていて、冬になると指の先が割れてきちゃったりするものですから、今冬は下記のハンドクリームの重ね塗り乗りきる予定です。


①ジョンソンボディケア ラスティングモイスチャー 長時間保湿 ローション

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johnsons.jp

②ニュートロジーナ ノルウェーフォーミュラ ハンドクリーム

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neutrogena.jp

①の上に②を塗るとすーっと伸びてくれます。
朝に一回、昼に一回塗っておけば仕事中はもってくれますし、べたべたしません。

雀の手帖 (新潮文庫)

雀の手帖 (新潮文庫)

 
世界記憶コンクール (創元推理文庫)

世界記憶コンクール (創元推理文庫)

 

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