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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

夫を軽々と持ち上げて貞淑な妻と言われたい : 人間は何キロまで持ち上げることができるのか

資料

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以前、「貞淑な妻にはなれず」という記事を書いたのですが、以来、私にとって「重い物をいかに持ち上げるか」というのは、緊急性はまったくないものの気になり続けているテーマのひとつです。

 

十三で来てすぐ束ねた十三尺の材木を、馴れないから腰を使って上手には担げなくても、一応投げ出しもしないで担いでみせたので、「役に立つ野郎だ」ということになったようです。
そう、あれで二十貫(75キロ)ぐらいになりますか――。材は杉が多くて、ナマですから重いんです。


『続・職人衆昔ばなし』「木場ぐらし七十年」湊庄吉さん


ちなみに「木場」というのは、私の持っている辞典によると下記の通りです。

木場
1.(水に漬けて)材木をたくわえておく場所。
2.(材木市場が有り)材木商の集中している町。


とにもかくにも重い材木を担ぐことができなければならないのですが、13歳で75キロって本当ですか。
さらに、

その頃(十九歳)は、ヒョッと腰を振り切って五十貫(187.5キロ)ぐらいの材木を担げるほどに力もついたしコツも呑みこんで、


『続・職人衆昔ばなし』「木場ぐらし七十年」湊庄吉さん


19歳で187キロって本当ですか。
さらに、

日露戦争直後の讃岐の工兵にとられ二十八貫(105キロ)の山砲を担いで山を登らされたが、


それでも木場で五十貫(187.5キロ)の羽柄材を担がされて鍛えてあったので、演習の時には二十八貫(105キロ)の山砲の砲身を肩に担いで山に登ったり出来ました。そんなバカ力を持ってるのは連隊中であたし一人とかで、


『続・職人衆昔ばなし』「木場ぐらし七十年」湊庄吉さん


いつも187キロを担いでいたら105キロなんて軽いッスよねえ……と感心する前にまず持ち運べるものなのか。

一人前の鳶なら、一人で六十貫(225キロ)ぐらいの材木や石を担いで、五間(約9メートル)や十間(約18メートル)歩けなくっちゃ「兄ィ」なんて言われねえ。
動かすだけなら、八十貫(300キロ)のレールを一人で動かしたことだってあるぜ。 


『職人衆昔ばなし』「勇みのめ組の組頭」田中米吉さん

ホントに? 本当に動かせるものなの?
もしそうなら是非コツをおうかがいして、ワタシもあっぱれ貞淑な妻よと言われたいものです。

 

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