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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

後輩の女の子から教わった究極の健康法

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同僚だった後輩の女の子は私より一回りも年下ですが、動じないこと山の如し、非常に感情の安定した方です。
二十代でこんなに落ち着くことができるものなのかと、いつも畏敬の念を抱いていました。

 

彼女のお母さんも常に明るく爽やかで前向きという想像を絶する方だったので、驚きのあまりアンケートを作成して答えてもらったことがあります。
同僚の親御さんにアンケートを書かせるワタシもどうかと思いますが、それくらい不思議だったのです。

 

が、
「落ちこんだときはどうしますか」という問いに対して、「どうして落ちこむのか分かりません」と答えられてしまい、あ、こりゃ参考にならんと思いました。
母娘揃って生きることのエリートですね。


で、
残念なことに職場は離れてしまったのですが、大好きな方なので、今でも連絡を取っており、先日、腰痛に効きそうな本を教えたところ、お礼に健康法を教えてもらいました。

 

彼女曰く、
まず、年間スケジュールの休日に行きたい場所を全部書きこみます。
その子の趣味は旅行なのですがね。
北海道に何日、ペルーに何日、と書いていくと、行きたい場所がありすぎて、旅行以外に休日を使うことができなくなります。
つまり病気になることができないのです。
具合が悪くて休んでいる場合ではないのです。
二年前から始めたそうで、それ以来、体調不良で丸一日休むということがなくなったそうです。


たぶんそれ、貴女クラスの人間にしかできないよ……。

 

「私も夏の夜明けの立葵の 透明な花に夢中になることはあります。いえ、何日もつづけて書に打ちこんで、家のことも、家業のことも、すっかり忘れていることもあります。でも、私はや はりこの世に戻ってきて、家長の勤めも果すし、家業の繁栄に心を配ります。しかしあの人たちは、そういうものがない。あの人たちは自分を酔わせる世界に行き、そこに移り住んで、こちら側のことは考えるどころか、そんなものがあると思ってもいないのです。あの人たちの眼が、ものを見ているようで、そのくせ、 放心したようにぼんやり見えるのは、そのためです。あの人たちは自分を酔わせる世界をじっと見つめ、他のものは眼に入らないのです」


『嵯峨野明月記』辻邦生中央公論新社


このブログで引用するのは三回目か四回目になりますが、彼女を見ているとこの文章を思いだします。
生涯変わらぬ、私の理想の生き方です。

 

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曲芸一座の気難しい番頭が探偵で、料理上手な世話好きが助手です。

 

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anemone-feb.hatenablog.com

 

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