アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

人は口でなく脳で食べるのか : 『新宿駅最後の小さなお店ベルク』井野朋也(ブルース・インターアクションズ)

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この本を読んでいたところ、コーヒーやらソーセージやらがあまりにもおいしそう、かつリーズナブルだったので早速、新宿まで行ってきました。


「お前の取柄は素直なところだけだよ」

 

亡くなった祖母が言っていたのを懐かしく思いだします。

 

アイスコーヒーは水にもこだわりました。豆を北海道に送り、羊蹄山から湧き出る硬質なミネラルウォーターに二四時間つけこんで、また送り返してもらうのです。さっぱりしていて、ブラックでも飲みやすく、香りとコクもあります。


新宿駅最後の小さなお店ベルク』井野朋也(ブルース・インターアクションズ)P24

 

例えばベルクの生ハムは、日本酒にもバッチリ合います。まろやかな舌触りと、このちょっと強めの塩加減が旨みを存分に引き出し合います。


新宿駅最後の小さなお店ベルク』井野朋也(ブルース・インターアクションズ)P43

 

ドイツで食べたソーセージよりもおいしかった、とよくお客様からおほめの言葉をいただきます。湿気の多い日本の風土に、この塩加減が合っているのかもしれません。パリッとした歯ごたえ。凝縮した旨み。ほとばしる肉汁。パリパリでジューシー。パンとのバランスも抜群です。


新宿駅最後の小さなお店ベルク』井野朋也(ブルース・インターアクションズ)P44

トップ画像の奥がランチのホットドッグブランチ(勢いよく食べてしまったので映ってません)、手前がマイスターミックスと大麦・牛肉の野菜スープです。
ちなみに両方ともワタシが食べました。


ワタシ「うんめえ」
オコジョさん(夫)「『美味しい』ですよ」


感極まるとつい方言が出てしまいますね。

 

知っている食べ物が魅力的に書かれている文章を読んで「おいしそうだなあ」と思うのはよく理解できるのですが、外国の小説を読んでいて、それがどんな食べ物か分からないのに「おいしそうだなあ」と思うのは、一体どんな魔法がかかっているのだろうと思います。
ザワークラウト」なんて、それが何であるかまったく知らなかったのに、子どもの頃はどうしてあんなに「おいしそうだなあ」と思ったのか。
一体何に反応してるんだろう?
おいしそうに書くってどういうことなのか、どう書けば「おいしそうだなあ」と思ってもらえるのか、興味の尽きない問題です。

 

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