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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

動物戦隊「ジュウオウジャー」 第9話「終わらない一日」 感想

ジュウオウジャー

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 ハナヤイダー「これ美しい!皮肉だけど美しいわ!」

今日のプレイヤー(悪役)は陶酔しながら散って行きました。
妙に共感を覚える。

 

戦闘中に「こんなの美しくないわ!」と叫ぶハナヤイダーは、すべての基準が「美」なのです。
彼は「悪夢パフューム」という催眠薬を撒いて、生物に永遠の悪夢を見せるという得意技を持ちますが、

レッド「これで悪夢とはおさらばだ!」
ハナヤイダー「いいえ!現実のほうが恐ろしいわよ!」

目覚めてみると、生物を餌とする植物がすっかり育ち上がっていたことからこの台詞が出るのですが、実際のところ現実のほうが恐ろしいのはまったくその通りで、だって何か悪いことが起きても目が覚めてくれませんからね。


ハナヤイダーは複雑な優しさを持っていて、地球上の生物をすべて眠らせ、眠っている間に食べられてしまうように配慮していたのでした。
ずいぶん親切な悪役です。
疲れた大人からすれば、ずっと眠っていられるのは有り難い話だと思うところもあり、複雑な気持になりました。


ところでこの「悪夢パフューム」はいい香りらしいのですが、本体がライオンであるイエローがニャゴニャゴ言いながらレッドに抱きついていたので、恐らくマタタビが入っていると思われます。


さて今回も6話のガブリオに引き続き、ハナヤイダーが気に入ったので長々と書き連ねましたが、今日のメインはそこではありません。
見かけは成人男子ですが、中身は幼稚園児のように愛らしいレッドですよ。


両親の結婚記念日をお祝いできなかったと嘆くブルーに対して手紙を書くことを勧め、「きっと想いは届くよ」などと言うあたり、一体どれほど純粋な育てられ方をしたのだろうと、朝から感動の涙を抑えることができません。


「こんな男いねえよ」などと言う人は甘い!
それは違う、全然違いますよ。
現実なんかどうでもいい。
存在してほしい人間を書くのがフィクションだ!!!


が、そんな愛らしいレッドは過去に何かあったようで、ブルーに両親のことを訊ねられると複雑な表情をしてその場を去ってしまいました。
当然ですが、寺島さんも何かご存知の様子。
どんな両親なんだろう、何か辛い過去があったのかと、今から来週が心配でたまりません。

www.tv-asahi.co.jp

 

【三木笙子プロフィール】

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デビューした時から「仕事や勉強の後にほっとした気持で読むことができる小説」を目指してきました。

読者に「優しくて暖かな雰囲 気」「心地よい哀しみと快い切なさ」「読後感の良さ」を提供したいと思っています。

好きな作家は辻邦生平岩弓枝浅田次郎

★「三木笙子の新刊・既刊」に三木笙子の詳しい仕事情報をまとめています

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