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アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

恋が長く続く条件

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最近のマイブームは花を飾ることです。
え?それブームなの?習慣じゃないの?と思われる向きもあるでしょうが、何かに夢中になるも、あっという間に飽きてしまい、ハマっていたことすらすっかり忘れるのが常なので、ブームと呼んでおいたほうが適切です。

 
まずは玄関。

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お正月用のアレンジメントですが、年末に買ったのにまだまだ元気です。
さすがは菊、不老長寿の霊草。
中が赤、外が黄というゴージャスな組み合わせが素晴らしい。

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こちらはお手洗いです。
白い陶器の花瓶に活けた白い薔薇。
ワタシ的には男装の麗人に捧げたくなる花です。

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次は洗面所。
色とりどりのバラのブーケです。
花瓶が小さいのでよくひっくり返してしまうのですが、背の高い花瓶は扉の開閉の邪魔になってしまうので、どちらを取るか悩ましいところ。

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さて寝室。
渋い茶色に惹かれて買ったのですが、名前は「ジュリア」。
見た目弱そうだな……と思っていたら、やはりすぐに元気がなくなってきました。
ちなみに現在もっとも流通している赤い薔薇の名前は「サムライ」だそうです。
赤いバラにサムライ! 素敵過ぎる。

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最後がキッチン。
淡い黄色のスプレーバラで、一本に四輪の花がついています。
花瓶は青山フラワーマーケットのバラ専用花瓶で、一輪挿しが絵になります。


ご覧の通りバラ率が高いです。
香りなら金木犀ですが、やはり一番はバラ。
アネモネは、実はそんなに好きではありません。
花の開きっぷりがワイルドすぎて――ライオンが吠えているとでもいうのか――いまひとつ手が伸びません。
だったらどうしてブログのタイトルにしているかというと、この本に収録されている短編が大大大好きだからです。

花のレクイエム

花のレクイエム

 

 「アネモネ 二月」はわずか4ページの作品ですが、本当に美しい物語です。
もしワタシが恨みつらみを抱えて死んだとしても、墓の前に供えてもらえば魂が浄化されて成仏できるんじゃないかと思うくらい美しい。
とにかくこの作品のイメージが良すぎて、実物がどういうものか知っていても、私の中でアネモネは不動の地位を保ち続けています。


現実がどうかではなく、その物の与えるイメージがどんなもので、どれだけの強さを持っているかが重要ということなのでしょう。
何かを物凄く好きになり、それを恋と呼ぶならば、恋が長く続く条件は、好きになった対象Aの意識的にせよ無意識にせよイメージを保つ力と、受け取り手Bの与えられたイメージを見続ける力がガッチリ噛み合うことです。
アネモネ 二月」の場合、作品が素晴らしいので、私にさほど受け取り能力がなくても、好きだという気持は、かれこれ二十年以上生き続けています。


受け取り手Bの力は、素面で幻覚・幻想・幻影を見る力ってことなんでしょうが、私はただひたすらにこの力を強化していきたいと願っています。

 

【三木笙子プロフィール】

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デビューした時から「仕事や勉強の後にほっとした気持で読むことができる小説」を目指してきました。

読者に「優しくて暖かな雰囲 気」「心地よい哀しみと快い切なさ」「読後感の良さ」を提供したいと思っています。

好きな作家は辻邦生平岩弓枝浅田次郎

 

★「三木笙子の新刊・既刊」に三木笙子の詳しい仕事情報をまとめています

 

画像はこちらからお借りしました。

www.stockvault.net

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