アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

塩野七生×向井理 魅惑のイタリア大紀行 ルネッサンスとは何であったのか フィレンツェ編

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イタリアの風景は美しい、ルネッサンスの歴史も興味深い、しかしそれ以上に、

 

「私、あんまり過去を振り返らないんでね。仕事では振り返るんだけど、自分のプライベートになると振り返らないの」

 

「私は昔の男には、恨みなんか絶対抱かないほうなんで」

 

「あたしね、いつも得をしたのはあたしのほうだったと思うのよ。いかなる男だったとしても」

塩野先生のお話が面白かったのでした。
「こんな所はカットしてもらったほうがいい」とおっしゃっていましたが、カットされなくて良かったです。

 

塩野先生といえば必ず思い出すエピソードがあります。
このブログに書くのは恐らく3回目か4回目ですが、大好きだからまた書きます。

イタリーにいる塩野七生さんが暮れに東京に来てる時にぱったり会ったことがあるんです。
「ね、辻さんてまだお店にお邪魔してる?」
「はい、いらしてますよ」
「私、辻さんのこと嫌い」
「どうしてそんなこと言うの」
「だって、辻邦生なんてハンサム過ぎる」

 

『ひかない魚』新津武昭 (求龍堂)

「本当にそうですよね!」と読むたびに力強く思うのでした。

 

塩野七生×向井理 魅惑のイタリア大紀行 ルネッサンスとは何であったのか