アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

9月21日発売 『怪盗の伴走者』三木笙子(東京創元社)※9/21追記あり

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上 : 安西省吾(東京地方裁判所検事局検事)
下 : 怪盗ロータス(アルセーヌ・ルパンに憧れている)

「日本に戻ってきた蓮(ロータス)は私に会いに来ました。私は検事の試補期間を終えようとするところでした。その私に、怪盗になるなどと、馬鹿なことを――」
 安西は言葉を切った。
 その顔には重い疲労が浮かんでいる。
 高広はためらいながらも言った。
「安西さんは、今回のロータスの狙いが何なのか、お分かりなのでしょうね」

今作は、里見高広・有村礼が主役の「帝都探偵絵図」シリーズ第4巻ですが、一巻を通して怪盗ロータスと安西検事に焦点を当てたスピンオフ作品となります。
怪盗ロータスの真の狙いは何か。
明治末期・帝都――。
浅草の凌雲閣を舞台にして、因縁の二人が激突します。

(2015年に発売された『怪盗の伴走者』の文庫版です)

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【新刊情報 1】6月22日発売『月世界紳士録(げっせかいしんしろく)』三木笙子(集英社)

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6月22日に集英社オレンジ文庫さんから『月世界紳士録』が発売されます。
読みは「げっせかい・しんしろく」です。

orangebunko.shueisha.co.jp

宇宙技術振興推進株式会社――通称STeP。待宵澄雄の異動先は「竹取班」と呼ばれ、月にまつわる民話や伝承などを扱う部署だ。同僚は桂靖久という青年ひとり。その日、竹取班を訪れた宗像という男は、ある蒐集家から寄贈され保管中の古い洋燈『朧月夜』を譲ってくれと言った。『朧月夜』には、嘘をつくと火が消える、という謂われがあり? 月に憑かれた者たちの幻想譚。

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12色カレのシルクスクリーンプリントデモンストレーション : エルメスの手しごと展❝メゾンへようこそ❞

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表参道ヒルズで開催中の「 エルメスの手しごと展❝メゾンへようこそ❞」。
フランスの職人さんがわざわざ来日して、目の前で作業をしてくれる上に入場無料、そしてパンフレット類(トップ画像)もタダ! 豪儀だな~。

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【新刊情報2】「幻冬舎plus」で試し読み : 1月26日発売『露西亜の時間旅行者 クラーク巴里探偵録2』三木笙子(幻冬舎)

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早速ゲットしてくださった方もいるようで本当にありがとうございます! 嬉しいです!


今回、「幻冬舎plus」さんで、前作『クラーク巴里探偵録』に収録されている「凱旋門と松と鯉」の試し読みページを作っていただいております。

www.gentosha.jp

余談ですが「凱旋門と松と鯉」は、気に入っているタイトルベスト3に入ります。
また、このページ内で本のプレゼントも行っています(幻冬舎plus無料会員の方のみ応募可)。
皆様の応募をお待ちしております。

 

【三木笙子プロフィール】

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デビューした時から「仕事や勉強の後にほっとした気持で読むことができる小説」を目指してきました。

読者に「優しくて暖かな雰囲 気」「心地よい哀しみと快い切なさ」「読後感の良さ」を提供したいと思っています。

好きな作家は辻邦生平岩弓枝浅田次郎

 

★「三木笙子の新刊・既刊」に三木笙子の詳しい仕事情報をまとめています