【新刊情報2】使われている紙とサイン本について / 18年8月30日発売 『帝都一の下宿屋』三木笙子(東京創元社)
私は10年前の8月に東京創元社さんから『人魚は空に還る』という作品でデビューしました。
祝10周年!
だからというわけではないのですが、今回の新刊は凝った造りになっています。
表紙は「TS-3 タントセレクト」という紙を使用しています。
エンボスとフラットの組み合わせで、ネットの画像だとザラザラして見えますが、実際に手に取ってみると、手触りがなんとも言えず心地よく、見た目もとても上品な紙です。
次に帯ですが、タイトルが箔押しされています。
だから帯捨てないでね(笑)。
カバー下の表紙は「里紙」というファインペーパー。
タイトルの文字も素敵!
そして見返しにはわざわざ植物文様が印刷されています。
なお、扉には原稿用紙が印刷されているのですが、サイン本を作るときに「ここに書いたらどうですか」と無茶ぶりされました。無理無理。
私はいつも、人の心に寄り添えるような優しく暖かい物語を書くことを目指していますが、加えて今回は表紙のイラストの美しさプラス紙の手触り、そしてデザインの素晴らしさで、読んでくださる方のかたわらに置いていただけるような本になったと思います。
是非お手にとっていただき、本というものの良さを味わってください。
ところでサイン本といえば、東京創元社さんのホームページを通してお申込みいただいた方々、ありがとうございました!
28日から順次発送されるとのことです。
今回は10周年記念ペーパーがついています。
(なんと担当さんが手書きで作ってくれました)
そちらも楽しんでいただけると嬉しいです。