アネモネ手帖

小説家・三木笙子のブログ

12色カレのシルクスクリーンプリントデモンストレーション : エルメスの手しごと展❝メゾンへようこそ❞

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表参道ヒルズで開催中の「 エルメスの手しごと展❝メゾンへようこそ❞」。
フランスの職人さんがわざわざ来日して、目の前で作業をしてくれる上に入場無料、そしてパンフレット類(トップ画像)もタダ! 豪儀だな~。


たくさんの職人さんがいらっしゃって、全部見たかったものの、時間がなかったので一点集中することにしました。

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やっぱりこれでしょう。
カレのシルクスクリーンプリントデモンストレーションです。
「カレ」はフランス語で正方形を意味します。
昔取った杵柄で最前列をキープしてガン見開始。
一度、多色刷りの工程を見てみたかったのですが、それをエルメスで見ることができるなんてとってもラッキーです。

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下が染料を伸ばす棒で、後ろにあるのは染料が入ったバケツです。

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まず台の上にシルクをしわひとつなく伸ばします。
今回のデモンストレーションでは12色を使いました。
これは少ないほうで、ショップに並んでいるカレは大体25~30色、今年の新作だという鎧カレにいたっては、

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43色だそうで、気が遠くなります。

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青い板には色ごとに模様が彫られています。
12色使うということはこんなにデカい板が12枚あるということです。
そして実際、12回刷るんですよ。

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板にはカレの名前や色名が入っています(今回のカレの名は「不死鳥の神話」)。

f:id:anemone_feb:20170315113727j:plainベテランの刷り師フレデリックさんが染料を伸ばすと、

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ワクがくっきり!

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徐々に色が重ねられていきます。

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画像だと分かりませんが、刷った直後は色が濡れていました。

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向かって右が完成品で、左がこれから最後の色を刷るところです。
刷り終わるたびに顔を近づけて目をこらしていたのですが(つまり12回な)、線がずれてない! 2㎜くらいの線までちゃんと刷られてるよ! といちいち感心していました。
なるほど高価なわけですね……。(ノД`)

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最後に、時間ギリギリでしたが、「魔法の手」と呼ばれていたカレの縁かがり職人さんの実演を観てきました。
ワタシはもちろんエルメスのカレなんぞ持っていないので、この場で見たのですが、縁が丸くなってるんですね。
これ、指先で丸めてチクチク縫っていくのですよ。
目の前で見て「ああなるほどこうするのか」とは思いましたが、自分が同じようにできるとは夢にも思えませんでした。
なお、背後に掲げられているカレはワタシが一番素敵だと思ったものです。
とても美しい紫でした。

 

【三木笙子プロフィール】

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デビューした時から「仕事や勉強の後にほっとした気持で読むことができる小説」を目指してきました。

読者に「優しくて暖かな雰囲 気」「心地よい哀しみと快い切なさ」「読後感の良さ」を提供したいと思っています。

好きな作家は辻邦生平岩弓枝浅田次郎

 

★「三木笙子の新刊・既刊」に三木笙子の詳しい仕事情報をまとめています

 

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